今回は伊達政宗公が仙台城の築城と併せて復興させた伊達家の菩提寺である「瑞巌寺」について書いています。
瑞巌寺は、日本三景のひとつである宮城県「松島」の景勝地にある古刹です。
周辺を散策しながら巡る「日本三景松島」の絶景はまさに百聞は一見に如かずで、見逃せないパワースポットです。
※瑞巌寺には駐車場がありませんが松島周辺にはパーキングが多数ありますので不便は感じませんでした。
日本三景松島にある瑞巌寺のパワーは絶大!
みちのく四大名刹
瑞巌寺の正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい、みちのく四大名刹に数えられています。
みちのく四大名刹とは、9世紀、仏法を求め日本列島や中国大陸を旅した僧・慈 覚 大 師 円 仁が開祖となる東北地方にある四つのお寺のことをいいます。
風景豊かな地に築かれた松島の瑞巌寺、山寺の立石寺、平泉の中尊寺と毛越寺、この四つの聖地を巡礼することを「四寺廻廊」と言います。
松尾芭蕉が残した「おくのほそ道」にも登場する、それぞれがみちのくを代表する景勝地です。
伊達政宗の菩提寺
政宗公は関ヶ原の戦い後、領民の精神的拠り所とするための神社仏閣の造営を盛んに行い、中でも円福寺の復興には特に力を注ぎました。
改修にあたり自ら縄張りを行なったり「浄土の地」とされてきた紀州熊野から用材を求め、名工130名を招き寄せ自身の菩提寺を作りました。
東日本大震災での被害が少なかった理由
2011年3月11日の東日本大震災では、太平洋沿岸には10mを超える津波が押し寄せました。
なかでも宮城県や岩手県の三陸沿岸では特に津波の被害が甚大で、15m~20mを超える津波が記録され壊滅的な被害がでています。
すぐ隣の東松島市にも8~9mの津波が襲い甚大な被害をもたらしました。
しかし松島湾から200mしか離れていない瑞巌寺山門には50㎝程の津波しか来ておらず、周辺との被害の差がとても大きく違いました。
その理由は、日本三景に松島が選ばれた理由の一つでもある「264ある多くの島々」が津波を分散させたためだそうです。
そのため「瑞巌寺本堂」には津波の被害はなく、松島湾に浮かぶ「五大堂」も津波の被害を免れています。
こんな神がかり的な現象が起きることでも「最強パワースポット」であると言えるでしょうね。
津波の被害が最小であったとはいえ、参道の約半分くらいまでは津波が押し寄せました。
それにより参道の両側にあった約1000本の杉林のうち約300本が「塩害による立ち枯れで倒木の危険」が発生し伐採されてしまいました。
手前に見える若い杉の木は震災後に植樹されたものです。
復興地蔵堂
奥に見えるお堂が東日本大震災鎮魂慰霊、復興祈願の「わらべ地蔵」が安置された復興地蔵堂。
法身窟(ほっしんくつ)
現在まで続く臨済宗寺院としての始まりの地であり、瑞巌寺にとってとても大切な場所です。
宝物館
昭和27年(1952)住職・三浦承天老師を初代館長とし瑞巌寺博物館が発足しました。
翌28年に国宝指定される本堂や庫裡、廊下・御成玄関などを博物館施設として公開しながら禅寺の年中行事を行う、活きた博物館です。
古代から現代まで様々な資料を展示しています。
御朱印
瑞巌寺には、本尊の御朱印、五大堂の御朱印、三聖堂の御朱印、四寺廻廊の御朱印があり、拝観受付所左手にある朱印所でお受けできます。
書置きではなく一枚ずつ持参した御朱印帳に手書きしているため、参拝の前に預けていくことを推奨しているようです。
日本三景松島
伊達政宗公が作った「五大堂」は東北地方現存最古の桃山建築で、慶長9年(1604)に完成する。
宝形造、本瓦葺で、軒まわりの蟇股には方位に従って十二支の彫刻が施されています。
内部には慈覚大師手彫りと伝える五大明王像が安置され、33年に一度開帳されます(次回予定は2039年)
海に浮かぶ島々が特徴的な松島湾を遊覧船で巡ることができます。
一番人気のコースは、大人1500円・遊覧時間50分の「仁王丸コース」だそうです。
宮城県屈指の観光名所
伊達政宗公が愛した松島だけあって、「みちのく伊達政宗歴史館」など観光する所がたくさんありました。
歴史を訪ねる神社仏閣はもとより、温泉やグルメも楽しめる松島は見どころがいっぱいでした。
松島のことを詳しく紹介しているサイトを下記に載せておきます。
はせくら茶屋の海鮮丼
海鮮が食べたくていろいろ探しましたが、混雑する時間だったのでどこもいっぱい…
通りを何度も行ったり来たりしてようやく決めたお店が、国道45号線沿い松島海岸前にある「はせくら茶屋」さん。
店主の方が一人で切り盛りしている、テーブルがふたつだけの小さなお店です。
20分ほど外の椅子に掛けて順番を待ったのちに食べたのが、こちらの海鮮丼です。
このボリュームで1500円だったので、コスパは良かったと思いました。
※現在は料金が変わっているみたいです。
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